関谷くんは。【短編】
地理の時間、移動教室
好きな場所に座っていいと言われると、私は窓際の席に友達と座る
しばらくすると関谷くんたちのグループが入ってきて
彼は当たり前みたいに
私の横に座る
特にその時間
話す訳じゃないけれど
彼が隣にいることが
私はとてもとても嬉しいみたいだ
そっと彼を見つめて
彼が私の視線に気付く瞬間
そっぽを向いて
逆に彼の視線を感じる瞬間は
彼を見ないようにしてみたり
駆け引きみたいで少し楽しい
私は彼を好きなんだと思う