関谷くんは。【短編】

地理の時間、移動教室



好きな場所に座っていいと言われると、私は窓際の席に友達と座る



しばらくすると関谷くんたちのグループが入ってきて



彼は当たり前みたいに
私の横に座る



特にその時間
話す訳じゃないけれど



彼が隣にいることが
私はとてもとても嬉しいみたいだ



そっと彼を見つめて



彼が私の視線に気付く瞬間
そっぽを向いて



逆に彼の視線を感じる瞬間は
彼を見ないようにしてみたり



駆け引きみたいで少し楽しい



私は彼を好きなんだと思う


< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop