Powder Snow ~P.S会いたい~
冬休みになった。
りくの立派な家で、一緒に勉強したりした。
りくは意外にも頭がよくて。
いつも、まさやとふざけてるから、気付かなかった。
「りくは、医者になるんだよね」
「のちのちは、な。あずさは?やりたいこととか、あるの?」
「あたしは…特にない」
まだ、15歳。
これから考えたって、遅くはない。
「あずさ、マジ、好き…」
そう言ってりくは、あたしにキスをした。
りくは、あたしの過去には触れなかった。
いつもいつも、優しかった。