Powder Snow ~P.S会いたい~


冬休みになった。


りくの立派な家で、一緒に勉強したりした。


りくは意外にも頭がよくて。


いつも、まさやとふざけてるから、気付かなかった。


「りくは、医者になるんだよね」


「のちのちは、な。あずさは?やりたいこととか、あるの?」


「あたしは…特にない」


まだ、15歳。


これから考えたって、遅くはない。


「あずさ、マジ、好き…」


そう言ってりくは、あたしにキスをした。


りくは、あたしの過去には触れなかった。


いつもいつも、優しかった。

< 38 / 70 >

この作品をシェア

pagetop