Powder Snow ~P.S会いたい~


思い出は消えない。


あたしは目の前にいるりくの腕を掴んだ。


「離さないでね」


「当たり前じゃん」


りくはまた、いつものように、頭をポンポンと撫でてくれた。


りくの隣は居心地がよかった。


あったかくなる。


「クリスマスプレゼント」


そう言って手渡そうとしてくれたもの…


ネックレス。


あたしは…


「いらない!」


と、


叫んでしまった。

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