Powder Snow ~P.S会いたい~


冬休みも終わって、3学期が始まった。


りくもユキも、塾に通ってた。


自然と残されたあたしとまさやは、


一緒に帰ることが多かった。


「ユキに告っちゃいなよ」


とあたしが言うと、


「まだ早い」


とまさやは言った。


「お似合いなのに…」


「うっせ」


まさやは照れ屋だった。


あたしとりくは、


クリスマス以来


すれ違う日々を送ってた。


メールもしないし、


学校でも挨拶だけ。


お互い、


自然と避けてたんだと思う。

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