Powder Snow ~P.S会いたい~
そのままりくとは距離をおいて、
あたしたちは受験をむかえた。
見事、4人とも無事合格し、
あたしとユキとまさやは同じ高校に、
りくだけ違う高校に、
進むことになった。
卒業式の日。
「りくと話さなくていいの?」
ユキが言った。
「だって、何話していいか…」
その時、
「あずさ」
りくに呼ばれた。
「ほら、行っといで!」
ユキに背中を押されて、
あたしとりくは2人きりになった。