Powder Snow ~P.S会いたい~
しばらく、2人は黙ったままだった。
風が2人の間を通り抜けてく。
先に口を開いたのは、あたしだった。
「あんまり、会えなくなっちゃうね」
「毎日、メールするから」
「うん」
あたしは、りくを真っ直ぐ見れないでいた。
だけど、りくからの視線を物凄く感じる。
何だか、心が痛かった。
「明日、どこか行かない?」
りくが言った。
「あずさが行きたいとこ、考えといて」
「わ、わかった」
この日、りくはあたしを家まで送ってくれた。