捕らわれ姫




「関口君のせいだからね」

「はぁ? お前が寝るのがいけねぇんだろ?!」

「はぁぁ?!

 そのままほっといてくれたら良かったのに!そしたら中途半端に起きなかった!」

「姫! お前なぁ、それは」


「………君たち!」


―――あ。



「……反省できませんか。
 そうですか、そうなんですね。よく分かりました。

 では、そんな二人には仲良く宿題を出しましょう。まずは――」



私たちの大きな口げんかに、先生は淡々と表情変えることなく話し続ける。



……怖い。




「―――を、明日までにお願いしますね」


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