【完】好きになっちゃダメッ!
「あたし、ずっとずっと…」
怖くて怖くて、涙がでてきた。
「ずっと…ずっと…、貴方が……好き……でした」
優しかった隼人の顔が、険しくなった。
もう、終わりなんだ。
もう隼人の近くには、いれないんだ。
もう一緒に、笑えないんだ。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
本当に、ごめんなさい。
「嘘ついてて、本当にごめんなさい。あたしなんか、嫌いだよね。平気で嘘つくような女、嫌いだよね…?あたし、隼人の前からいなくなるから」
そう言ってあたしは、後ろを向いて歩き出した。