【完】好きになっちゃダメッ!
「穂香、酷いよー…。
それより、今日も聞かれたの?」
「まぁね。今日も隼人に、嘘ついちゃった…」
思い出しただけで、泣きそうになってしまう。
「穂香…」
ぎゅっ
さくらがあたしを優しく抱き締めてくれた。
「あたしは、穂香を応援してるから。自分の気持ちを押さえ込んでまで、田原の近くにいるのって、本当に田原のこと好きだからでしょ?」
「……ぅん…」
「そんな穂香を応援しないなんて、ありえないわよ!」
「ありがとう。それと…
…声でかい」