ありがとババア
―――
「はあっ!?」
ごはんを茶碗によそうお母さんの手が、ピタッと止まる。
「それでアンタ、お金もらってきちゃったの!?」
「うん…」
アタシだって、謝った後に返そうとしたんだよ。
でも、タクシーが行っちゃったんだから仕方ないじゃん。
「明日、返しに行こう」
「えっ?」
「ありがとババアって遠藤さんちのおばあちゃんよね?」
「え、お母さん知ってるの?」
「ずーっと前に、ご夫婦でうちに来たことあるよ。あ、おじいちゃんは去年亡くなったみたいだけど」
「はあっ!?」
ごはんを茶碗によそうお母さんの手が、ピタッと止まる。
「それでアンタ、お金もらってきちゃったの!?」
「うん…」
アタシだって、謝った後に返そうとしたんだよ。
でも、タクシーが行っちゃったんだから仕方ないじゃん。
「明日、返しに行こう」
「えっ?」
「ありがとババアって遠藤さんちのおばあちゃんよね?」
「え、お母さん知ってるの?」
「ずーっと前に、ご夫婦でうちに来たことあるよ。あ、おじいちゃんは去年亡くなったみたいだけど」