ありがとババア
ソーダ味の棒つきアイスを食べ終わったアタシは

「ねぇ、あのさ」

ペットボトルのお茶を傾けるお母さんに、話をきり出した。


「ありがとバ…いや、遠藤さんが前にうちに来たって言ったよね?」

「うん。いつだったかもう忘れちゃったけど…」

「何の用事で?」


それがずっと気になっていた。

ありがとババアのことなんか、どうでもいいはずなのに…。


「ん~っと?」

お母さんはしばらく首をひねって考えた後

「あっ、思い出した」

スッキリした顔で話し始める。

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