ありがとババア




「水…だと!?」


膝をつきながら

手探りで奥に進むと

苔の生えた岩に

わずかだが

伝い落ちる水が。


「あああ…!」


私は無我夢中で

岩にしゃぶりつき

一心不乱に舐める。



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