ありがとババア




手榴弾の安全装置を

歯で噛もうとすると

「待て」

男に止められた。


ズルッ…ズルッ…


奥から

何かを引きずるような

奇妙な音がする。


いつの間にか

私の真横に

男が姿を現した。




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