誠の旗の元で 「続編つけたし中」
3
「お前は俺が言ったことを忘れたのか?」
「……忘れてない」
忘れてないけど...
「だったらなぜ逃げた?」
目が覚めたときに聞いたのだろう。
私が脱走したことを...
なぜ?
そんなの決まってる、怖くなったから。
私が生きてると人を傷付けてしまう、それが怖くて仕方なかったから。
また繰り返してしまいそうで
梨夏の事を
また言われてしまいそうで
父親に言われたことを
それが怖くて仕方なかった。