誠の旗の元で 「続編つけたし中」



鴨の部屋で帰ってくるのを待つ


・・・


「なにをしている?」


てっきり酔って帰ってくるのかと思っていたのに、鴨の足取りや声はしっかりしていた。


「鴨が帰ってくるのを待ってた」


「……俺を?」


少し怪訝そうに言う鴨が不意に外へ視線を動かした。


多分気配を感じたんだろう。


「あの日の答えを伝えに来ました。」


「……そうか。
なら、急いだ方がいいな」


外に向けていた視線を私に向けて、鴨は向かい合うような形で腰をおろした。



< 128 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop