Carrying
近くにあったゴツめのネックレスを付けてみた。
「タイプだぁー」
自分のタイプのネックレスだったので、おもわず口元が緩んでしまったが、
鏡に映った値札を見て、目が点になった。
「うそぉ〜!
これも一万?だってネックレスだよー」
いっきにテンションが下がってしまい、口をアヒル口にしながら再びネックレスを身に付けた自分を鏡で見ていると、横にアミと知らない男の人が映っていた。
「誰だろう……?」
「セイジさんって、ここのお店で働いてるんですねぇー」
「はーい!店長でぇーす」
私は、遠くで服が並べられている棚の隙間から二人を眺めていた。
「今日一人で来たの?」
「うんう。友達と来たんだ…け…どぉ…」
やばいっ
目が合った!
バレちゃったかな……
アミは、ちょっと背伸びをして周りを見渡している。
「あっいたいた!あの子と来た」