Carrying


「ってかユキ…何やってんの…(苦笑)」

「あーぁ何でもないよ!」


両手を慌てて振りながら、アミの所へと走った。

すると男と目が合ってしまい、すかさず目を反らした。


「君ユキって言うの?可愛い名前だね」



何こいつぅ!

ホストかよ



「なに人前でナンパしてんのー」

「いいじゃんねぇー?」

「えっ!いゃぁ……」



いいじゃんねぇー?

ってふられても

どう答えたらいいんだよー!



そう思っていると、もうアミは会計を済ませて外に出ていた。


「あっちょっと待ってよー」

「ありがとうございましたー!」


店員さんの声と共にお店の外へと出た。


「ちょっとあの男誰?」

「あーぁ、知り合いで元ホスト。今はお店の店長だけどね」

「ふーん……ってか服いくらだったの?」
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