期間限定彼氏
「あぁ、じゃーな。」


慶吾さんは小さく手を振ってあたしを見送ってくれた。



「さよならっ!」


あたしはお返しに大きく手を振りかえした。



角を曲がると、夕陽はさらにキラキラと輝いているように見えた。



「ただいまー!!」


パンプスを脱ぎ捨て、あたしは急いで部屋に入った。
< 138 / 210 >

この作品をシェア

pagetop