期間限定彼氏
美玖はゆっくりと俺の後ろに座ると、俺の腰に手を回してきた。



美玖の存在を、確かに感じれる瞬間。



「おまえ俺のこと考えて、ちょっとは痩せろよ。」


冗談半分に、思わずこう言ってしまった。そんなことひとつも思ってねぇのに、ほんと、俺ってバカ。ありえねぇほど、バカ。



「あたしそんな太ってないのに―――!!」


いきなり叫ぶ、美玖。



「冗談だよ、バーーーーカ!!」


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