期間限定彼氏
今はもう、全然そんな気はない。だって、俺は美玖ひとすじだし。



「一緒に自転車乗ってた子、前教室に来た子だよね?名前なんだっけ。」


「雨音美玖。」



「そうそう、それ!なーんか、妬いちゃうな。前までは慶吾の後ろがあたしの特等席だったのにね。」



そういうと桜は俺の方に手を置いた。



「せいぜい、嫌われないようにね?」


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