期間限定彼氏
――慶吾Side

中学2年のある日のことだった。



俺の家の隣に、ある家族が引っ越してくることになった。俺と同い年の女の子が来るってことは知らされていた。


父親同士が、高校の同級生らしい。



「初めまして、早川桜です。」



白いセーラー服に身を包んだ彼女は、清楚な印象だった。



「鈴木慶吾・・・です。」


正直、可愛いとも、なんとも思わなかった。
< 183 / 210 >

この作品をシェア

pagetop