いつかきっと、
奪うように唇が重なり、とろけるような感触に吐息が漏れる。
湊はニヤリ口元を緩ませ満足そうな表情。
「いつまでこういうの続けんの?」
問う私に、嫌なのかと彼は聞く。
答えになってない。
「彼氏にプロポーズされたって?」
「何で知ってるの?!お母さん?」
「お互い口の軽い親持つと苦労すんな」
ニヤリ笑い、値踏みするような眼差し。
「すんの?結婚」
たじろぐ私が面白いのか、ジワリ距離が縮められ。
最終的にはエレベーターの隅に張りつけられ、今にも唇が触れそう。
「やめとけ。そのうち俺が貰ってやるから」
「あたしらとっくに終わって―――」
「終わらせたのは蘭だろ」
確かにそうだけど、
口籠っているとエレベーターは地上階へ。