Temps tendre -やさしい時間-
仕事を終えたこずえの母がリビングへ入ってきた。
「今日はさすがに忙しかったわ」
「お疲れ」
こずえは二人分の食器を片づけようとしていた。
「あら、誰か来てたの?」
「まぁね」
「ふ~ん……彼氏?」
母はニタっとしながらこずえにすり寄ってきた。
「違うわよ! もう!」
こずえは複雑な顔で答えた。
ケーキを食べた後、お互いに名前も知らないことに気づき、携帯電話の番号とメアドを交換した。
その人の名は野中慎。同じ高校の2年生で、こずえのひとつ先輩になる。
「いつになったら彼氏を連れて来てくれるのかと楽しみにしてるのに」
こずえの母は冗談っぽく笑いながらキッチンに立っていた。
その夜、こずえは携帯電話は開いては閉じを繰り返し、いつの間にか眠ってしまった。
「今日はさすがに忙しかったわ」
「お疲れ」
こずえは二人分の食器を片づけようとしていた。
「あら、誰か来てたの?」
「まぁね」
「ふ~ん……彼氏?」
母はニタっとしながらこずえにすり寄ってきた。
「違うわよ! もう!」
こずえは複雑な顔で答えた。
ケーキを食べた後、お互いに名前も知らないことに気づき、携帯電話の番号とメアドを交換した。
その人の名は野中慎。同じ高校の2年生で、こずえのひとつ先輩になる。
「いつになったら彼氏を連れて来てくれるのかと楽しみにしてるのに」
こずえの母は冗談っぽく笑いながらキッチンに立っていた。
その夜、こずえは携帯電話は開いては閉じを繰り返し、いつの間にか眠ってしまった。