冷たいお兄ちゃんと禁断の恋



俺の口は、何でこんな言葉しか言わないんだよ。





おどおどして喋るそいつ。






見ていられなかった。

だから、抱きしめた。




そしたら、思った以上に体が冷たくて、
冷気が伝わってくる。




なんでこんなに冷えてんだよ。





「こんなに体冷やしてんじゃねぇよ」





冷たい。

この小さな体をこんなに冷やして。




抱きしめると、今にも潰れそうな体。








この小さな体で、たくさん涙を流して、苦しんできたのか…?








ごめんな、俺のせいだよな…





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