冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


また泣き出しそうになっている。


小さいくせに、柔らかい体。





リビングを温めておいてよかった。


お茶をさし出す。





お茶をゆっくり口にもっていき、ゆっくりとすすっている。





「お兄ちゃん…ありがとう、ね」






ありがとう…?


俺は今まで酷い言葉しか吐いてないのに…?



言葉が出てこない。



こいつは何にお礼を言っているんだろう。






初めて少し微笑んでくれた。


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