冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
お風呂から上がってリビングへ行くと、まだお兄ちゃんがいた。
いつもならご飯食べてすぐに部屋に行くのに。
まあ、ご飯っていっても一緒に食べたのは初めてなんだけどね…
お兄ちゃんはソファーに座ってテレビを見ていた。
私が後ろで立っていると、お兄ちゃんが後ろを振り返って言った。
「菜乃も座れば?」
「え…い、いいの…?」
「ダメなんて言ってないけど?」
口調はいつもと変わらないのに、冷たさは感じなかった。
そっとお兄ちゃんの隣に座った。
なんか、ドキドキする。