冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


前…

何年も前だった。




今の中野くんみたいに、
この公園に花束を持ってきた男の子と出会った気がする。






−何してるの?





そう聞いたらその男の子も、ここで妹が死んでしまったと言った。








その男の子の名前は確か…















中野春夜。



そう言っていた。








ウソでしょ…?







「中野くん…まさか9年前の…」



「思い出してくれた?」





そう言って切なそうな顔で少し笑った。



< 136 / 173 >

この作品をシェア

pagetop