冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
「はい…!」
急に話し掛けられ、慌てて返事をする。
今日のお兄ちゃんはおかしい。
ずっとおかしい。
何があったんだろう?
何か悪いものでも口にしたんだろうか。
お兄ちゃんが私に近づいてくる。
私は一歩後ずさった。
「お前さ、」
そんな言葉と同時に私の体はソファーに押し倒された。
「お…お兄ちゃん!?」
私の上に馬乗りのような状態で乗っているお兄ちゃんは、今朝のどこか優しいお兄ちゃんではなく、今までの冷たいお兄ちゃん。
「ど…したの…?」
私はこの目が怖い。
何でこんなことになるんだろう。
私は何もしてないはず。
私何かしたの…?
どうしてその目で見るの…?