冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
腹減った。
財布を片手に、近くのコンビニに行く。
その道、小さな公園の前を通った時、誰かがいるのに気がついた。
こんな公園、来る奴いたんだ。
そんな軽い気持ちで、目の前を通りかかったとき、公園のベンチに菜乃がいた。
何であいつがこんなとこにいんだよ。
隣には中野って奴。
何やら親しげに会話している。
何でなのかわからないけど、無性にイライラした。
あーむかつく。
コンビニに行く気も失せ、家に戻る。
それから結構長い時間、菜乃は帰ってこなかった。
いつまで話してんだよ。
そんなこと俺には関係ないのに、腹が立った。