冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
そして静かに開いた。
「お前なんなわけ?俺に殺されたいの?」
お兄ちゃんは冷静に言った。
だけどそんな言葉は一切耳に入ってこなかった。
「おにぃ…ちゃん…?
どうしたのその顔…」
お兄ちゃんの顔はあざがあって。
血が出ている所もあった。
まるで誰かに殴られたような…
「お前に関係ないだろ。消えろよ」
冷たく言い放つ。
「っ関係あるよ!!」
ずっと、お兄ちゃんの冷たい目に怯えてばかりだった私の口から、こんな反抗的な言葉が出るなんて誰が思うだろう。
お兄ちゃんは少し驚いた様子だった。