冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
だけど…
毎回こんな傷おってたら…
お兄ちゃん死んじゃうかもしれないよ…?
死ぬことはないとは思うが、そのとき私は本気でそう思った。
私のお兄ちゃんなんだから…
たった一人の…
そう思うと涙が出た。
冷たいお兄ちゃんの前だって関係ない。
「もう…やめてよ…
私の事そんなに嫌い…?」
あなたは、
「嫌いだよ」
いつでもあなたのままなんだね。
「…っ」
涙が止まらない。
「私のことはっ…嫌いでもいいからっ…!
もう…こんな傷作るのやめてよ…っ」
私の事はきらいでもいい。
だけど、
たった一人のお兄ちゃんがいなくなるのはもっと嫌だった。