冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


「富田さんの両親は大丈夫なの?」

「私、今日一人だから大丈夫だよ」

「奇遇だね、俺も今日親いないんだ」






偶然すぎる事に少し驚いた。







リビングに案内してお茶を出す。


「ん、ありがと」


「いえいえ〜」


「にしてもまさか富田さんの家に来るなんてな」


「私もまさか中野くんが家に来るなんて思ってもみなかったよ」






二人で笑った。


家でこうして笑ったのはお兄ちゃんが来てから初めてかもしれない。





「富田さんって一人で住んでるの?」


「お兄ちゃんと住んでるんだけどね…あはは」


「富田さんのお兄さんって水野先輩?」







え…




何でそれを…?





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