冷たいお兄ちゃんと禁断の恋

―菜乃side



「ん…」


朝、目が覚めて私が顔を上げると中野くんの顔。




えぇ!?




どうやら私は中野くんにひざ枕された状態で寝ていたらしい…





「あ、起きた?」




中野くんが優しく笑った。




「あっあのっ、ごめんなさい」




ばっと体を起こす。


いつの間に中野くんの足を枕にしていたんだろう。


重くなかったかな…そんなことを思う。





「いいよ、俺がここに勝手に寝かせたんだし」


「本当にごめんなさいっ中野くん寝た?」





それが心配で仕方ない。

私が足に乗っていたせいで中野くんが一睡もできてなかったらどうしよう…






「寝たよ、すぐ起きたけどね」






また微笑む。



中野くんはずっと笑ってる…







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