冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
「そ、そっか…ごめんね」
「そんなに謝らないでよ。寝顔見れたし!」
この人は本当に…。
「あ、ちょっと前お兄さん帰ってきたよ?」
「えっ…」
いつの間にお兄ちゃんが…?
「何か俺凄い睨まれた気がした」
中野くんが笑いながら言う。
「あはは、いつもそんな感じだから…ごめんね」
私だけじゃなくて他人にまでそんな態度を取っていたなんて…
「じゃあ俺帰るね」
「あっうん、何か色々ありがとう」
「また学校でね」
「うんっ」
中野くんには長湯させちゃったけど、楽しかったからよかった。
中野くんが出て行った玄関の扉を閉め、後ろを振り返ると
お兄ちゃんがいた。