冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


「あ…お兄ちゃん…お帰り…」




返事はない。

ただ、じっと見られているだけ。




「お、お兄ちゃん…?」





それでも返事はない。





「…どうしたの…?」


「…お前さ」






やっと喋り始めたお兄ちゃん。








「うん、何?」


「何で家に人入れるわけ?それも男」


「きっ昨日助けてもらって…それで…」


「ただでさえこの家いるの苦痛なのに何で学校の奴入れるわけ?」



「ごめんなさい…」









何で…



何でお兄ちゃんはこんなに冷たいのかな?












「お前がいるから余計に嫌なの。わかった?」






いつもそうだよね、





私がいるから…




私のせいで…







私はお兄ちゃんに何かしたのかな…





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