冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


「はじめまして、菜乃ちゃん」



彼は笑った。








だけど

瞳の奥は笑っていないようだった。






私の気のせいかな?






「はじめまして。えっと…」


「俺は水野新」


「二人とも、仲良くなれそうでよかったわ」





母も笑う。









最近、お母さんは笑わなかった。



だからお母さんが笑った顔はすごく嬉しかった。





< 7 / 173 >

この作品をシェア

pagetop