冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
『春夜くん、ずっと悲しそうな顔してる…』
そう言われた。
『そうかな?』
『うん、どこか痛いの?私絆創膏持ってるよ?』
本気で心配している彼女。
『ううん、絆創膏じゃ治らないから』
『そんなに酷い怪我なの…?』
『心が痛いんだ』
『心が痛いの?私に話してみて?』
今にも泣き出しそうな顔で見つめる。
俺は、彼女にすべてを話した。
彼女なら、全部受け止めてくれそうな気がした。