冷たいお兄ちゃんと禁断の恋

―菜乃side


【菜乃side】


帰り道、中野くんはずっと優しくしてくれた。



いつも優しい中野くんだけど、いつもとは少し違った優しさ…







まるで


お兄ちゃんみたいな…









仲の良い兄妹ってこんな感じなのかな。

そんなことさえ思った。



















屋上で。

中野くんは泣き止んだ私を見ると優しく微笑んだ。





『一緒に帰ろうか』



そう言ってくれた。




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