薇姫/獣帝
客観side
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「琉稀さん帰ってるんすか!?」
「うん、京汰に話があるから広間に居てってさ。」
「わかりました!」
京汰は咲夜の言葉に心底喜んで笑っていた。
咲夜はニタリと笑って「琉稀だけじゃないけどね~…」と呟いていた。
まぁ、勿論浮かれている京汰には聞こえない。
京汰はそのまま広間に向かって、広間の端っこに座った。
京汰は、最近組員とも慣れてきて喋る様にもなった。
だけど、端っこに座る、というちょっとした遠慮などは抜けない。
琉稀や組員が困った様にその癖を見る事がよくあった。