薇姫/獣帝
私はそいつの脇腹に蹴りを入れた。
「う゛っ‼」
呻いて倒れこむ男。
『クスリの匂いがプンプンしてますよ。』
警察に見つからなかっただけすげぇと思う。
クスリやってるヤツは大体匂いで解る。
「てめぇこいつに何してくれてんだ‼」
後ろから拳が飛んでくる気配がして、それを避ける。
そのままよろよろと拳の勢いのまま前のめりになる男。
そいつの鳩尾を蹴って飛ばした。
そいつがとんだ先にまたまた同じ様な状態の奴等が沢山居た。
「てめぇ覚悟しやがれぇ‼」
『それはこっちのセリフだよ』
私はそう呟いて向かってくる男をどんどん倒していった。