薇姫/獣帝
とりあえず、学校に着いて理事長室に行った。
そこには柊となぜか伊織も居た。
2人は私を目を見開きながら見てはぁっと溜息を吐いた。
「何でこー…急に出てくっかなー…」
『何ででしょうね。』
私は部屋の1つのソファーに座って腕を組んだ。
「………あのさ、琉稀。
お前わかってる?」
『………?
何を』
「……やっぱいいゎ。
ごめん、うん。はい。」
1人でブツブツとつぶやく柊を怪訝な顔でみてると、横に座った伊織がケタケタと笑う。
「まぁ、頑張れよ」
『は?』
「ま、お前は余裕だろ~な~」
伊織まで変な事を言いながらニタニタと笑う。
………この一家は全員おかしいのか。
私はこいつらの家族を思い浮かべながらまた溜息を吐いた。