薇姫/獣帝
『本当に悪かったな』
「別に。
謝られんの嫌いだからこの話は終わりで」
亮太はヒラヒラと手を振って車のハンドルを握った。
『結果発表か……………』
「あぁ。
大丈夫だかなぁー。琉稀さんよぉ」
『フン。
勝手に言うがいい』
私達は笑って別れた。
校舎の中の廊下の1つ……掲示物などが貼られる大きな場がある。
そこに結果はでるらしい。
「お、琉稀」
『……皆居るんじゃん』
「琉稀~見て、三年生の結果ー」
尚が残念顔で私を見てくる。
掲示板に目を向けると、
1位 葵 來哉 478/500点
2位 青海 恭輔 456/500点
・
・
・
13位 秋庭 陽 445/500
……………へぇ、來哉って頭いいんだ。
てか、全員頭いいじゃん。
私は眠い目をこすりながら尚の三年生組の僻みを聞いていた。
「次二年生の見に行こうぜ~」
へラリと笑う陽に皆がノリ、皆で二年生の掲示板の所に行った。
「「「「「は?」」」」」
『……………』
まぁ、……………かなぁ。