薇姫/獣帝
後ろから乗っかってくる伊織は額が赤くなっていた。
「イギリスの大学と大学院?」
『まぁ……』
恭輔は呆然と私を見ている。
「飛び級?まさかの飛び級?」
『7歳で行ったっけか。』
「あぁ、あん時は紘がヤバかったなぁー。
反抗期もいい所だったぜ」
伊織はうんざりした顔で呟いた。
てゆかさ……
『何で額赤いの』
そう聞くと伊織は額を片手で押さえて溜息を吐いた。
「紘。
理事長室来るだろうと思って居たら、あいつ携帯投げつけてきたんだぜ?
そんで、琉稀を何であんな集団においとくんだ
だとよー。
しょうがねぇじゃねぇの、なぁ。」
伊織は私を見て話していたけど、最後の方は來哉達を見ていた。
「「……」」
「何か…すみません?」
「俺等のせいにせんの~?
しんがーい」
「僕等悪くないよ!?」
必死な人とか無言の人とか。
本当統一性無いな。