薇姫/獣帝
メールの着信音がして、ぺったんこのスクバから携帯を取り出す。
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今日は氷室で会議だから、行けない。
何か適当に誤魔化しといて
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……死ねばいいと思う。
私に押し付けやがって…
さっきから居なかったのは気づいてたけど、皆突っ込まないから何も言わなかった。
でも、会議かよ。
「んじゃ、琉稀荷物とっておいでよ!
俺等も倉庫住んでるけど。」
尚は予定表を見ながら言った。
……黙ってくれないかな。
私は額に手を当てると、恭輔が笑いながら私を見た。
「うん、そうしな。
來哉、送ってって」
「…亮太」
「すみません、俺今日この車運転終わったら用事あるんで…」
亮太は申し訳なさそうに言いながらミラーでこっちを見る。
「……はぁ…」
來哉は面倒くさそうに溜息を吐く。
『1人で行くからい…』
「それはダメだ」
即答した來哉に、お前が嫌がったんだろ。と悪態をつきたくなるが、抑えて黙って目を瞑った。