薇姫/獣帝
皆で雑談していると、携帯が振動した。
表示を見ると、2件あった。
1つは紘からで、
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明日は学校行くから。
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と送られてきて少しホッとした。
あまり思いつめていないといいけど…
メールの限りでは気にしている様子は無いけどね…
もう一つを開くと伊織だった。
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晴斗が悪かったな。
明日は学校に留まっておけよ。
色々決めっから。
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……何を色々決めるんでしょう?
聞き返したくなりながらメールの意味を考えた。
『……今日は早めに帰るよ』
携帯の時刻表時を見ながら言うと、來哉がすっと立ち上がった。
「……行くか」
「琉稀ばいばーい」
「……じゃな」
「また明日~」
「またね。」
そっと後ろについて行って、ドアで『またね』と言ってから部屋を出た。
『明日は紘も来るって』
「……わかった」
來哉は少し笑ってシートに深く腰掛けた。
『……明日って何かあるの?』
「…何でだ?」
來哉は不信そうに私を見て眉をひそめた。
『伊織が学校に留まっておけって言ってきたからさ。
何かあんのかなって…』
「……」
考え込む來哉の答えを待ちながら車に揺られていた。