薇姫/獣帝
どんどん大きくなっていくに連れ、解った事。
琉稀は藍色の髪で銀目。
晃さんの血を濃くついでる。
楼稀は茶髪で銀目。
晃さんと私の血を半々についでる。
でも、性格は無口で冷静な晃さんに似てしまった。
既に組長の座にたっている晃さんは毎日忙しそうだ。
だけど、毎日琉稀と楼稀を一度は見にきていた。
でも、厳しく琉稀と楼稀に極道を教え始めた。
悲しくはない。
でも、琉稀と楼稀の自由があるのか不安いっぱいだった。
私は、眉を歪めながら見て、何もする事はできない。
それに、妊娠中毒症で弱り切った私の体はもう立つ事もままならない。
そんな自分を情けなく感じながら琉稀と楼稀という2人の子供の存在が私を生きさせてくれた。
……でも、極道って甘くないのよ。