薇姫/獣帝
“理事長室”
と大きく書かれたプレートが無駄にでかいドアにぶら下がっている。
……こんなに主張しなくてもよくねぇか?
私は内心呆れながらそのドアを蹴破った。
「うあああぁぁ!?」
すんごい奇声を発した:理事長:。
『………またエロ本か。馬鹿が』
「ち、ちげぇよ‼
てか、エロ本どころかAVも見た事ねぇよ!!」
何故にそんなに焦ってんだ。
しかもそんな情報いらん。
私は怪訝な顔をしてそいつを見てると、そいつは悲しそうに笑いながら近づいてきた。
「琉稀………」
ぎゅっと抱きしめてくる、柊。
『久しぶりだね、柊』
抱きしめてきた、ここの理事長。
氷室 柊-Himuro Shuu-。
まぁ………腐れ縁?
私は抱きついてきた柊の頭を撫でてやった。