薇姫/獣帝
『18?』
尚は私と同じ2年だから、今年で17の筈…
「あぁ、俺ダブったんだ」
ケロリと答える尚に口が半開きになった。
「透璃も2-7だけど、今年で18。」
透璃を見ると、こくりと眠そうに目をこすりながら頷いた。
「ちなみに、來哉と陽と恭輔も3年だけど今年で19だよ。」
……………
『どんだけお前等バカなんだよ』
「違います‼
出席日数が足りなかったの~」
尚はソファーにもたれかかりながら私をキッと見た。
尚がそう言った瞬間、少し部屋の空気が固まった気がした。
『………ふーん』
私は、そんなのしらない。
知る必要なんて、無いよね?