いちごのような甘い恋。




「もっとこっちでしょ?」



そう言ってあたしの腕を引っ張る流星。

そして目があった瞬間流星にキスされた。



「流星?」

「なに?」

「流星はなんであたしにキスとかするの?」



きっと今、あたしは涙目だ。



「は?」

「流星は遊びでこんなことしてるのかも

 しんないけど、あたしはいつもいつも

 流星にキスとかされるだけでドキドキ

 しちゃってるの!されるたびにあたしは

 流星のことを好きになってしまう。

 もうこんなことしないで!」

「お前、俺のこと好きなの?」

「大嫌い」



な、はずだった。




「言ってる意味わかんねーよ」

「大嫌いだったはずなのに

 大好きになっちゃったの!」



言った。言ってしまった。


とうとう、この関係が終わってしまう。

だけど、きっと後悔はしないよ。

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