いちごのような甘い恋。




「うーるーさーい!」

「教えてあげたのに、なんか言うことないの?」



そう言って、こっちにくるあいつ。



「あ、ありがとう。

 ってか…顔近いっ!」

「なに、緊張してるの?」

「してないもん!それじゃーね!」



そう言って裏庭だと分かったあたしは

教室に向かって歩きだした。



なんなのあいつ!超むかつく!

二度と会いたくなーい!



この時あたしは、これが

“運命の出逢い”

なんて思ってもいなかった。


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